マイ・スイッチ

今日の生理学で、パーキンソン症候群の話が出た。
これは、ものすごーく簡単に言うと、大脳基底核
ダメージを受けたってことである。
この大脳基底核って奴は、運動の制御に非常に重要な
働きをしている。これがやられるってことは、
運動が制御できないって事になり、各種の不随意運動が
起こります。だから、静止しているのに、震えていたり、
姿勢をまっすぐにしていられなかったりします。
で、こういった不随意運動の治療は脳のある部分をわざと壊して
運動を止めるという大胆な手法が使われる事も多いらしい。
で、ここまでは誰でも「ふーん、そうなんだ。」って思うんです。

でも、最近の治療法はちょっと違うらしい。
脳深部刺激(deep brain stimulation)と言って、
電極を埋め込んだままにして、自分でスイッチを入れるらしい。
マイ・スイッチですよ!!
つまり、静止状態で手の震えのある人が、
「今日は朝から仕事をしなきゃ!」って思い、スイッチを入れると
電極から電流が流れ、手の振動を止める。
で、帰宅し、寝る前にスイッチを切る。そうすると手の振動が始まるが、
どうせ寝るから関係ブーだねってことで寝る。
不随意運動は睡眠中は起きないので、朝までぐっすりって事になるらしい。
まぁ、必ずしも、こんな具合にうまく行く例ばかりでもないらしいが、
実際に、バッチリうまくいっている人もいるらしい。
でも、どこにマイ・スイッチがあるのが、私は気になる。
先生は授業中、右の肩の辺りを「ポチッとな!」と押す真似をしていた。
先生、本当にそこにスイッチが来るのですか?
あー、気になる・・・。