「看護の基本となるもの」byヘンダーソン

・看護婦は衣食住に対する
 人間の逃れ得ない欲求を
 念頭に置かなければならない。


・文化が異なれば、人間の欲求も異なった形で現れ、
 また各人はそれぞれなりに欲求を表現する。


・ある種の動機付けはある人には強く働きかけるが
 別のある人にはそれほどではないこと、また、
 同じ人間の中でも欲求は、時により強くなったり
 弱くなったりすること、を考慮する必要がある。


・人間には共通の欲求があると知ることは重要であるが、
 それらの欲求がふたつとして同じもののない
 無限に多様の生活様式によってみたされている。


・看護をうけるその人にとっての意味における健康、
 その人にとっての意味における病気からの回復、
 その人にとっての意味におけるよき死、
 に資するようにその人が行動するのを助ける。



とまぁ、上記はヘンダーソンが書いたことの
抜粋なんですが、結局のところ、


基本的看護は人間の欲求の分析から始まる。
人間は共通の欲求をもっているがゆえに、
基本的看護は普遍的に同一である。
が、人間は二人として同じ人はおらず、
各自が独自のやり方で自分の欲求を読み取り、
表現していくので、基本的看護は無限の変容形をもった
ものになる、って事です。


つまり、


「人間の基本的欲求は同じでもあり、
違うものでもあるんだよって事を知ってくれ!」


ってのが、うちの学校の教員たちが
生徒に求めていることだと思います。