喪の途上にて

野田正彰という人が
「喪の途上にて」
という本を書いてます。
かれこれ15年ぐらい前です。


この本は、突然、家族を失った人々が
どのようにして喪を克服していくのかを
日航機事故の遺族の取材を通して
研究したものです。


今回の列車事故もそうですが、
ある日、突然、何の落ち度もないのに
家族の誰かが死んでしまうという
経験をした遺族がどんな思いでいるのか?
ということがとてもよくわかる本です。
医療に携わる人は、読んでおいて
損はないです。


ニュースになるような大きな事故で
死んでしまう場合、世間は実に無責任な
ことをいうもので、びっくりします。
この本の中にも
「お金がたくさんもらえたからいいじゃないか」
という近所の人の言葉に傷つく遺族が
結構います。


真実を知りたくて裁判をしていても
「お金がほしいから裁判をしている」
といわれてしまう理不尽さ・・・。


お金なくても生きてるほうが良いに
決まってるじゃないですか!!って
私は思いますが、世間じゃそうは思わない人が
少なからずいることにびっくりします。