臓器移植

友人が、臓器移植のことを
書いていたので、ちょっと私も
聞きかじったことを書いちゃいます。


日本で臓器移植がなかなか進まないのは、
もちろん、制度の壁などあるようですが、
私が授業で習った話では、
やはり日本の文化・宗教的背景として、
遺体になんらかの傷がつくことを
とても嫌うという事によるものも
根強いようです。


英語では、遺体は
a dead body, a corpseなどで、
ただの「死んだ体」って感じですが、
日本では「死体」と「遺体」を明確に
区別して使いますし、「亡骸」なんて言葉も、
存在するくらい、
「死んだ体」に関心を持ちます。


臓器を取り出した後の遺体は
できるだけ元に近い状態に
戻してもらえますし、とても丁寧に
取り扱われるらしいのですが、
なんとなく一般的に持ってるイメージとして、


「使えるもの取っちゃったから、後はいらない」


みたいに扱われているように感じる、
というのもあるようです。



ちなみに、ドナーカードなどが
普及している欧米でも、
実は、実際に臓器の摘出ができるのは、
登録者の5割に満たないぐらいだそうです。


これは、結構、驚きでした。


自分の意思が尊重されるお国柄って事も
あり、登録してれば全部OKなのだと
思ってました。


もちろん、臓器として使えないとかいう
理由もあるんでしょうが、意外にも
生きている家族が反対して、最終的に
摘出できないって言うのも多いそうです。


結局、日本も欧米も最終的に、
生きてる遺族の意見が優先される、
という傾向はあるようです。


で、意外に知られていないことなんですけどね、
眼と腎臓の臓器の提供に関しては、
本人の意思がなくても、家族が「いいですよ」
って言えば、摘出して移植していいんですよ。


なので、家族に、


「私の眼と腎臓が欲しいって
人がいたらやってくれ!」


と一言言っておけば
ドナーカードによる意思表示がなくてもOKです。