犠牲

子持ちで看護学校に行くと、
よく「偉いわね。」と言われます。


でも、「ぜんぜん偉くないんですよ」
って私は思うんです。


少なくとも看護学校に行くと
多かれ少なかれ家族を犠牲にしないとなりません。
家族の犠牲なしに、成り立たない部分が
看護学校の場合あります。


文系の大学に通うほうが、たぶん、
看護学校よりはるかに少ない犠牲で済むと
私自身、文系の大学を卒業してみて、思います。


世間では、子供がいても家庭外で活躍する女性が
「偉い」みたいに言われますが、
私はちっとも「偉く」ないと思うのです。


「頑張ってるな」とは思いますが、
「偉く」はないです。
「すごい!」かも知れないけど、
「偉い!」とは何かが違います。


だから、私は「偉いわねぇ」って言われると
とっても困るのです。だって、偉くないんだもん。


偉いのは、この自分勝手な母親に耐えている
子供等と、それを支える私の両親だろうと、
私は思うのです。