精神力動論の続きです。
今日は防衛機能の話しです。
この防衛機能を深く掘り下げたのは
フロイトの娘だそうです。


この防衛機能にかかわる感情が
「不安」というものです。
不安は、イドと超自我と外界の刺激が
ぶつかり合い自我が危機に晒される
状態です。


この「不安」というものはコントロールできる
範囲のものであれば、個人を成長させる刺激
となりえます。
何故なら不安を解消しようと努力し、
行動するので、その結果、成長するということです。
もちろん、いつも都合よくコントロールできる
不安ばかりというわけではありませんが・・・・。
不安がコントロールできないと、
精神状態は危機的になります。


さて、この不安に限らず、不快な感情、動揺など、
とにかく受け容れがたいもの、
出来れば受け容れたくないものに対して、
人の心は防衛機能を働かせます。
そしてこの防衛機能にはパターンがあり、
その人によって、癖があります。
その人の持っている防衛パターンが
豊富で高度であるほど、危機は回避しやすくなります。


けれど自分の持っている防衛機能のパターンで
対処できないほどの大きな危機に出会うと、
人は「精神を病む」状態になります。


この防衛機能のは全て無意識にやっています。
もし、意識的に出来るとしたら、それを
意識的にやった時点で「防衛機能」という言葉で
説明する事は出来なくなります。


ちなみに、訓練する事でこの防衛機能を
意識的に行うことは出来るそうです。
でも意識的に行う防衛機能を何と呼ぶのかは
先生も分からないといってましたが・・・・。
まぁ、とにかく、明日か明後日には、
防衛機能の種類と内容について
書きます。