精神看護学

教員の言葉

精神看護の実習の教員は とてもよく人を観察しています。 まじ、恐ろしいくらいです。 でも、その教員の言葉にはいつも 救われています。 教員が私のプロセスレコードに つけたコメントが私にはとても 印象的でした。 「人は全てを抱えて生きることは出来ま…

交流分析

さて、よく、エゴグラムってテストを 就職試験やら、入学試験やらで やらされるかと思います。 あの結果を自分自身で見る時は、 NPが高いと「献身的で面倒見が良い」 って感じで性格テスト的なものとして あのエゴグラムを見ているかと思うんですが・・・・…

振り返れない人

今日のカンファレンスは4人が プロセスレコード(場面の再構成) を出したので、それを皆で見て、 違和感を感じるところや 疑問点、感想などを話した。 いや、マジ面白いです。 自分がよく見えますねぇ・・・(笑) 他人もよく見えますけどね・・・・。 プロ…

障害を受容したかどうか?

そんなことは誰にもわからないんですが、 一応、今の日本の主流の考えは、 「価値観の転換が図れたとき」 って感じです。 ちなみに、価値観の転換が図れるって どういう状態かというと 1)価値の範囲の拡大 自分が失ったと思っている価値のほかに、 多くの異…

チョット訂正

発達課題のお話で、ちょっと書き方として 正しくなかったなぁって思うところが 今日の授業を聞いていて、見つかったので 訂正します。 エリクソンの発達課題で、 基本的信頼 対 基本的不信 を例にしますと、 基本的信頼を獲得してからでないと 次の課題であ…

交代勤務睡眠障害

せっかく睡眠の話が出たので 睡眠についてちょこっとかじったお話を しようかと・・・・。 看護師が精神科を受診するときの 主訴で多いのが、睡眠障害だそうです。 もちろん、その全てがこの交代勤務睡眠障害 ってわけじゃないんでしょうけど、 24時間の勤務…

血と涙

体に傷か付けば、血がでますが、 心に傷が付けば、涙がでますと、 一昔前の青春ドラマのような セリフですが、本日は、心の傷に ついて、さらりと語ろうかと・・・。 さてさて、心の傷って何だろう? 多分、心に傷のない人間はいないでしょうが、 でも、心の…

YESとNO

さて、自分とそれ以外のものを分けるものを 境界線といいます。 たとえば、眼に見える境界線の例では、 皮膚の色、衣装、化粧、アクセサリーなどが あります。 「彼は黒人」、「彼女は派手好き」など、 まぁ、自分と違う点を他人に見つけて 自分の位置を確立…

アルコール依存症その3

意思の力で辞められないアルコールを どうやって辞めるか? これは、セルフヘルプグループ(自助グループ)と いうものが有効だといわれています。 まぁ、「断酒会」とか「依存症の会」とか 同じ疾患に苦しむ患者会みたいなものです。 さて、アルコール依存…

アルコール依存症その2

さて、アルコール依存症の続きです。 アルコール依存症は、否認の病とも、 プライドの病とも言われます。 否認の病と言われるのは、 それは、常に二つの心構えが共存している状態 だからだそうです。 つまり、 「もしかしたら・・・」 「このままではまずい…

アルコール依存症その1

いやぁ、実は、 精神保健の授業だったんですけど、 これが、面白い講義でした。 実は、精神保健の授業は、 心理学を専攻している大学院生(博士課程)が 教えに来てるので、また若干、 視点が違うんですよ、精神科医と・・・。 とりあえず、長くなるので、 2…

考察?っていうか、感想だね・・・。

場面の再構成の宿題が終わりました。 そこに、会話の分析とか色々あるんで、 それをやって、最後に 「どんなことに気が付いたり、感じたりしましたか?」 って一文があるんですが、そこに書いたことの 一部をちょっとblog風にして、披露してみます。 私は、…

場面の再構成

さて、宿題の場面の再構成を 本日の会話を使ってやってみました。 この場面の再構成ってのは、 精神看護をやる上では、 とても大事ならしいです。 どう大事なのかはまだ詳しい説明を 聞いていません。 とりあえず、自分自身を深く見つめるとか 自分の傾向(…

本日の授業で妄想の話が出ました。 妄想も世相を反映するらしく、 携帯電話が花盛りの現在は、 電波系妄想が多いそうです。 「歯の中に発信機が埋まっている」 とかね・・・・。で、逆に廃れているのが、 憑き物系妄想だそうです。 狐に憑かれているとかいう…

精神看護の授業で面白かったのが モリッツの話です。 ノーベル賞の汚点の代表のように 言われるのがこの「モリッツ」って 人らしいです。 この人「ロボトミー手術」 を開発(?)したんですけどね。 ロボトミーって言うのは、 前頭葉離断術って奴で、 前頭葉…

精神看護の授業の場合、 必ず歴史から入ります。 これは、小児看護や成人看護 などでは決してありえないことです。 精神科の病気というのは、 ここ15年ぐらいで、 ようやく「病気」として 扱われるようになったと言っても 言い過ぎじゃありません。 法律だっ…

エリクソンの発達課題

最近、この発達課題を超えるって 大事なんだなァって思います。 子供を見てるとシミジミ思います。 基本的信頼VS基本的不信 これは、生後1年ぐらいの課題です。 これは、繰り返される世話が 繰り返される安心感へと結びつき 基本的信頼となります。 ここで…

最終回

精神の健康に影響を及ぼす因子の最後は 「社会構造的因子」です。 これは、「社会生活上の役割の変化」 などがあげられます。 この変化によるストレスが精神病理を 引き起こすのですが、 これは1つの危機であるけrど、乗り越えれば 成長できるものでもあり…

影響因子の話

昨日の続きです。「物理的環境」 これは、感覚の遮断などが有名です。 ICU症候群を例に挙げます。 ICUは夜も明るいところで 機械が多く、点滴のルート(管のこと) が沢山つながっている状況です。 機械が多いということは、 モニターの音や酸素の音(ボコボ…

影響を及ぼす因子

ということで、精神の健康に影響を及ぼす因子 についてまとめます。 「生物学的因子」 遺伝 →例えば親が精神病だと、 子供もそうなるのでは? と危惧されるが、絶対ではない。 双子も同様だが、双子の場合、 片方が精神病にかかった場合、 もう片方は精神病…

抵抗その2

「健忘症」 思い出したくないこと、都合の悪い事を 意図的に忘れる事です。 「前も同じ状況になったよね?その時 つらかったでしょ?」 と問いかけても 「忘れた」 と答えるような抵抗がこれです。 「否認」 これは「はいはい、わかってます」 と言って話を…

抵抗

精神力動論の中の防衛機制の一種なんですが、 ちょっと意識的に出来てる部分が、防衛機制 とは違うもののようです。 抵抗とは、 「自分の内になる不安の原因をあえて無視しようとすること」 です。 この抵抗は、看護師の側から見ると 「患者が期待している行…

さて、残りの防衛機制です。 残りは「分離(孤立化)」と 「取り消し」「合理化」「抑圧」 「昇華」です。 「分離(孤立化)」 これは、感情と自分を切り離して しまうものです。 自分に起きた出来事があまりに大きく 自分の感覚から切り離さないと耐えられ…

今日は「退行」から始めます。「退行」は、いわゆる「赤ちゃん返えり」です。 でも、これは、心の均衡を保つための 大切な機能です。 看護師は、退行した患者を 「甘える」とか「依存」と言ってしまう傾向 があるそうですが、必ずしも「退行」は 甘えや依存…

防衛機制

防衛機制には種類があるということで、 本日は種類分けです。 まず、未熟な防衛機制と、 高度な防衛機制というものが あるようです。 未熟な防衛機制というのは その方法で自分を守ると 周りとの摩擦が生じたりするものです。 ただし、未熟だからそれを使う…

精神力動論の続きです。 今日は防衛機能の話しです。 この防衛機能を深く掘り下げたのは フロイトの娘だそうです。 この防衛機能にかかわる感情が 「不安」というものです。 不安は、イドと超自我と外界の刺激が ぶつかり合い自我が危機に晒される 状態です…

自我は感覚器を通して現実を吟味します。 この現実を吟味する能力を 現実検討能力といいます。 これは、看護でよく使う見当識とは 違います。見当識は、「時間が何時か言える」とか 「どこにいるか分かる」とかそういうものです。 現実検討能力は感覚器、例…

精神力動論その2

精神の構造は、 イド(id) 自我(ego) 超自我(super ego) & 外界 で成り立っています。 自我が、イド・超自我・外界の3方向からの 欲求をコントロールしています。 <イド> イドは「〜したい」という欲求や衝動、 いわゆる本能の部分です。 つまり、うまれ…

今日の精神看護学は フロイトの精神力動論でした。 精神看護学はなかなか奥深いので、 ちょっとカテゴリーに分けてみました。 精神力動学は、賛否両論色々あり、 精神看護学の統一した見解というわけ ではないそうです。 ただ、この理論に否定的であったとし…