振り返れない人

今日のカンファレンスは4人が
プロセスレコード(場面の再構成)
を出したので、それを皆で見て、
違和感を感じるところや
疑問点、感想などを話した。



いや、マジ面白いです。
自分がよく見えますねぇ・・・(笑)
他人もよく見えますけどね・・・・。


プロセスレコードの構成は


患者の発言、
私の考えたこと思ったこと、
私の発言


の3つです。


つまり例えばですが・・・・
患者の発言:イライラします、じっとしていられないんです


私の考え:えっ、怒ってるのかなぁ?私が何かしたのだろうか?
     でも、じっとしていられないって事は、落ち着かないって
     意味だろうか?どっちなんだろう。イライラ?ソワソワ??


私の発言:じっとしていられないって事はソワソワするんですか?



といった様に、その会話の場面を紙面上に再構成するわけです。


そこで、患者との会話でズレがあるところを自分なりに
どうしてずれたのか?などを検討するわけです。


って確か、この再構成の話は1年前の夏あたりの日記にも
ありますね・・・・。まぁ、もう、昔のことなんで忘れましたが・・・。



例えば、上の例だと、
何で私はイライラじゃなくて、
じっとしていられないって
方に焦点を当てたのだろうか?


とか、


自分に向けられたイライラかとあせった理由は
何だろう?


とか、そういうことを分析するわけです。



で、例の問題となっている子のプロセスレコードを
読んだ瞬間・・・・・・



_| ̄|○



って感じになりました。
でも、攻撃は出来ないので、気づいてもらうために


「あのですね、ここで考えた事で
 『患者さんが気まずいんだ』ってあるんですけど、
 貴方は気まずさが無かったんですか?」



と聞いてみました。
そうしたら、色々はぐらかして、
自分には気まずさが無かったと言い張る。


別の子が、
「でも、この後、色々考えて、
ああしようかな、こうしようかなって
思っているって事はやっぱり気まずい
って思ってるんじゃないですか?」



と突っ込んでも、認めず・・・・。


で、駄目押しで、


「最後の自分の考えで、


『あせって話しているから、
 やっぱり患者さんは
 気まずい思いなんだなぁ』


って結んでますが、この会話から、私は
患者さん側の気まずさが全く伝わらないし、
あせってる感じはないんですが、
どうして、そう思って、この結論になったんですか?


って聞いてみるが、無言・・・・。



どうしても、自分を振り返ろうとしないんですね・・・。
基本的に自分の側に問題があるのではなく
相手の側に問題があると考えちゃうんですよね・・・。


今日のプロセスレコードを見て
シミジミそう思いました。
気まずいのが患者のせいになってしまっている
わけですね。



で、先生も
「貴方が気まずいんだと思うんだけど・・・」
「この患者さん、あせってないよね」といってました。



だから、彼女はグループの人が一切目線をあわせずに
過ごしていても、そのことを自分のせいだとは
思わないわけですね。


きっと、「みんな実習が大変で辛いから、私と目を合わせないんだ」


ぐらいの解釈な気がします。
いや、実習の辛さと視線を合わせるか
合わせないかというのは
全然別の問題なんですけどね・・・・。



それに気が付いてくれない限り
私たちの溝は埋まらないわけですね・・・・。