今日は「退行」から始めます。

「退行」は、いわゆる「赤ちゃん返えり」です。
でも、これは、心の均衡を保つための
大切な機能です。
看護師は、退行した患者を
「甘える」とか「依存」と言ってしまう傾向
があるそうですが、必ずしも「退行」は
甘えや依存とイコールではありません。


自我の確立している人の「退行」は
退行することで、「心のエネルギーの余り」
を作り出し、その余ったエネルギーで
自分自身を癒し、現実に立ち向かおうと
しているのです。
その場合、看護者は退行を認め、
世話をするほうが良いそうです。


ただし、自我弱い人が退行した場合、
退行のまま戻らなくなる危険があるので、
その場合、退行させないように律していかないと
ならないそうです。


「自己離反(自己への敵対)」
これは、子供に見られる事が多いもの
だそうです。
攻撃を他者(親)に向けたいが、
他者(親)に向けたら、自分が捨てられる
という恐怖から、自分自身を攻撃する
という行動です。
子供が、壁に頭をぶつけ続けたり、
壁を殴り続けたりするのがこれです。
いわゆる自傷行為であり、究極の形が
自殺です。


「置き換え」
これは、早い話が「八つ当たり」です。
不快な感情や衝動を本来の相手でなく、
その相手に関連したものにすりかえ、
感情や衝動を満足させるものです。


彼氏を殴りたいが、それは出来ないから
彼氏からもらったぬいぐるみを殴るなど
が、これに当ります。


「反動形成」
これは、本来抱いている不快な感情や
罪悪感を正反対の態度で表し、心の
均衡を保とうとするものです。
俗に言う、「慇懃無礼」がこれです。
これの特徴は、「極端」であるところです。


例えば自分の中に激しい人種差別
の感情があったとする。しかし、それを
表に出すのはまずい。
そこで、人種差別されている人のために
働く。その働き方が尋常じゃない熱心さ
だったりする。
その場合、この「反動形成」
だったりする事があるそうです。


だから、何か極端に熱心な場合、
実は正反対の感情があるんじゃないか?と
疑ってみるのも悪くないかも知れません。


ということで、明日は残り全部を
書けたらいいなァ・・・・って
感じです。