そんな教師はそうそういない

本日の授業の講師は、
1年間、南極の昭和基地に勤務していた人
でした。南極でとったホームビデオや
写真を入れた授業で、
超おもしろかったです。


南極にいく場合、
海上自衛隊の船で昭和基地の近くまで行き、
そこから、
ヘリコプターで基地に行きます。
いったん、ヘリを降りたら最後、
絶対に1年間帰れません。


親が死のうが、子供が交通事故で意識不明だろうが
何であっても、絶対帰れません。
どんなに駄々を捏ねても、帰れないそうです。


さらに言うと、食料も1年分運び込むのですが、
肉が途中で尽きたとしても、決して追加されることは
ないので、数ヶ月肉なしの生活です。
また、キャベツなどの野菜は、はじめの4ヶ月
ぐらいでそこを着くので、1年後にキャベツを
見ると、生でかぶりついてしまうそうです。



ちなみに、40人で1年間暮らすので
無線係、料理係、大工など、色々な
職業の人がいるようです。
ちなみに料理人は宮廷晩餐会などの
料理もつくるようなプロで、超美味しいそうです。


また、医者はけが人がでない限り
暇なので色々なことにかりだされるようです。
なので、医者といえども、ショベルカーや
ブルドーザーの運転資格がいるそうです。


ちなみに、夏の間はコンクリート作りを
担当していたそうです。
その先生がいわく、


「どうも、伝統的に医者はコンクリート
 作るらしいので、やらされました・・」


ということでした。
なんで、コンクリートを作るのかというと
50棟ぐらいある建物の補修や
ヘリポート造りなど、色々造るからだそうです。



先生の時は風力発電を作ってましたが、
冬のブリザードであっという間に倒壊
してました・・・・。



また、内輪だけの新聞を
作成したりするそうです。



「○月○日 ○○氏がこけた!」



とかそういうどうしょうもない記事を
載せて楽しむそうです。

そこに


「無料で手術します!」


と広告したら、
手術希望(おできの手術)の人が
現れ、手術したそうです。


これは、その先生がふさげて広告したのではなく
大真面目に広告をしたのです。


なぜなら、医者は1人しかいません。
もし、本当に緊急手術になった場合、
他の隊員に手術の補助をしてもらわなくては
なりません。
その際、清潔操作とかそんなことを教えている
暇はありません。
だから、余裕のあるときに、
簡単な手術をして、清潔操作や知識を
身に着けてもらうのだそうです。


あと、驚いたのが、レントゲン。
レントゲンの設備はあるのですが、
壊れたら、自分で治さなくてはなりません。
なので、そのレントゲンを作ったメーカーの
工場に行き、同じものを自分で分解し、
1から組み立てるという訓練も
するそうです。



他にも面白い話が盛りだくさんだったのですが、
今日は手術療法のテストが明日に控えているので
この辺にしておきます。