腎臓系その2

さて、舌の根も乾かぬうちに、昨日はこのカテゴリが
ありませんでしたね。すいません・・・・。
まっ、最初に「予定は未定」って言い訳をしておいて
良かったです。


○×問題  取り合えず標準問題?かな?

1:ADHな集合管の水透過性を高める。


2:健常者よりも糖尿病患者の方がブドウ糖のクリアランスは高い。


3:尿のpHは5〜8の間で変動するが、通常はアルカリ性で、体調不良により酸性尿になる。


4:鉱質コルチコイドはカリウムの排出を促す。


5:腎臓は後腹膜臓器である。




解答
1 ○:ADHは抗利尿ホルモン(バソプレシン)で、集合間で水の透過性を高めて
   水分を再吸収するものですね。特にいまさら解説はいらないですね、はい・・・。


2 ○:これは、クリアランスとは何かが分かっているかどうかがポイントです。
   クリアランスは「血液をクリアにする率」です。つまり、値が大きいほど、
   血液中から排除されるわけです。完全に体内に戻る物質は、
   クリアランス「0」と言うことになります。
   糖尿病患者は、血液にブドウ糖が戻らず、そのまま尿として出て行くわけです。
   言い方を変えると、血液からは、本来あったブドウ糖が排除されているわけです。
   排除されればされるほど値が大きくなるわけですから、糖尿病者と健常者を
   比較すると、クリアランスは糖尿病の人の方が高くなるわけです。


3 ×:尿のpHは4.5〜8の間で通常は6前後である。pH7が中性だと考えると、
    尿は通常酸性で、体調不良によりアルカリ性や強酸性になる。


4 ○:鉱質コルチコイドは「アルドステロン」のことを指す。
   よって、ナトリウムを吸収するときにカリウムを捨てるので、
   この文章は正解となる。


5 ○:後腹膜臓器は、炎症の広がり方や外科手術の到達方法などの違いから、
    便宜的にその他の腹腔臓器と区別したものである。
    腎臓、十二指腸、尿管、副腎、膵臓、下大静脈、腹大動脈が後腹膜臓器
    である。