身体可動性障害

さて、今回の実習は、
整形外科ってこともあり、
身体可動性障害を皆様あげてました。


もちろん、原因や誘因は人に
よって違うので、介入は
若干違います。


で、身体可動性障害と
セットに上がってくるのが


身体損傷リスク:転倒


とか、


皮膚統合性障害


とか、


便秘


とか、


セルフケア不足


などだったりします。


身体可動性障害の介入を考える場合、
筋力UPの運動とか、
関節拘縮の予防運動だったり
します。
必要性の理解とか正しい知識とかそういう
教育内容も入るのですが・・・・。


ここで、よく学生は叱られます。


足の骨折→歩けない→歩く筋力が落ちた
→歩くための筋力の強化運動


っていう図式が出来て、それを
行うことは間違いではないのです。



が、しかし、その患者は歩ければ、いいのか?
あるければ、退院後の生活に支障がないのか?


って考えると、それだけでは駄目なわけですよね・・・。


玄関の上がりかまちが高い家なら、
足は高く上がらないといけないし、
膝をまげて、腰をかがめないと落ちているものは取れないし、
布団から起き上がる時にも下肢の筋力は
必要だし・・・・。



朝起きてから、寝るまでの動作で
下肢のどの筋肉を使う事が多いのか、
その動作を安全に行うためには、
どれだけの筋力が必要なのか?
そういうアセスメントがいるわけですね。
ベットで寝てるか布団で寝てるか、
家は日本家屋か西洋風か、
そんな小さな事が結構日常生活の動作と
関係してくるんですねぇ・・・・。


足の怪我→歩く筋肉の強化


では、個別性のない援助なんですね・・・。


って、偉そうに書いてますが、学生カンファで
色々話した結果、私が理解したっていうか
「なるほどねぇ。そうだよねぇ。」って
納得したお話です。


決して、私がはじめから、
こんな立派なことを考えて
いたわけでは無いので、
皆様、誤解の無いように・・・・。


身体可動性障害って上がりやすい診断
であるがゆえに、結構落とし穴も多くて
この診断で個別性のある介入って
実は結構難しいんだなぁって
思いました。